映画『神聖なる一族24人の娘たち』公式facebook
映画『神聖なる一族24人の娘たち』公式twitter

監督 アレクセイ・フェドルチェンコ

1966年ロシア・オレンブルク州のソリ=イレツクに生まれ、その後エカテリンブルグに移り現在も居住。工学を学んだ後、VGIK(全ロシア映画大学)でドラマツルギーを学ぶ。2004年に"Kinokompaniya 29-e Fevralya"(映画会社2月29日)を設立し、監督、プロデューサー、スーパーバイザーを務める。長編デビュー作『First on the Moon』(05) で、第62回ヴェネチア映画祭オリゾンティ・ドキュメンタリー賞を受賞。2010年に再びヴェネチア映画祭に出品した『Silent Souls』は、コンペ部門の撮影賞と国際批評家連盟賞を受賞。大地や水と限りなく親密なフィン・ウゴル語族の登場人物たちを描いた、瞑想的で詩的な物語である。他にアブダビやマル・デル・プラタ、ウラジオストックの映画祭でも受賞している。2012年には、ハーモニー・コリン監督、ヤン・キヴェチンスキ監督らとオムニバス映画『フォース・ディメンション』に参加し、その中の一編『CHRONOEY』を手掛けた。そして同年、ローマ国際映画祭で『神聖なる一族24人の娘たち』を発表。翌年のトロント国際映画祭のヴァンガード部門に選出、ブロツワフ映画祭でグランプリ受賞。最新作は『Angels of Revolution』(14)。現在、「ストーカー」「神様はつらい」などで知られるストルガツキー兄弟原作の『Kosmicheskiy Maugli』を撮影中。

フェドルチェンコ監督の言葉

ロシアはとても複雑な国です。単一民族国家のように思われているけれど、実は180以上もの民族から成り立っています。なかでもフィン・ウゴル系の民族は、ロシア中央部の先住民といえます。そして、この映画の主人公である「草原のマリ人」は、フィン・ウゴル系で最も大きな民族です。彼らは聖なる森の祈祷師と純正な司祭(カーツ)を守り続けているのです。かつて、彼らの聖なる山が損なわれ、森林が切り倒されたことがありました。けれど政府はすぐに、それが人の命に係わる重大な問題だということを理解しました。「草原のマリ人」の天女たちは、もはや自然そのものの娘たちといえるでしょう。

原案・脚本 デニス・オソーキン

1977年カザン生まれ。ワルシャワやカザンなどで哲学と民俗学を学ぶ。脚本家以外にも作家やドキュメンタリー作品の監督も務める。2001年、短編小説「Angels and Revolution. Vyatka. 1923.」で新人賞を受賞し、2008年、「Silent Souls」 (Ovsyanki)でZvyozdny Bilet賞を受賞。これら2作品は、のちにフェドルチェンコ監督により映画化された。本作は、オソーキンによるマリ人女性に関する短編や詩などをまとめた著書を原案として、自身で映画用の脚本を書き上げた。

デニス・オソーキンの言葉

この物語は、"O"から名前が始まるマリ人女性たちの物語だ。物語は、おとぎ話ではあるが、真実ともいえる。なぜなら全ての物語は、僕がヴォルガ川の中流域で実際に見たり聞いたりしたことや、今でも行われているマリ人の慣習だから。僕は、様々な程度はあれ、全ての著書に「全人類に共通する事」と「国家と地方の問題」をはらませている。この作品でも、牧地マリ人たちの姿を通して、全人類に共通の問題を浮かび上がらせる。もちろん、僕の他の作品同様に、摩訶不思議でファンタジックで世俗的なことも盛り込まれている。この物語は、人々の生き方について描いている。全てはフィクションだけど、どこかノンフィクションの雰囲気が隠れている。少なくとも僕が見聞きしたものであることは事実だ。

Pagetop