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イントロダクション

500年もの間、ヴォルガ河畔で独自の言語と文化を保ってきたMari(マリ)人たち。彼らは、ロシア連邦の中で際立って特異な民族で、どこにもない宗教や世界観を持ち、彼らの間には、今も様々なフォークロアが息づいている。本作は、マリの女性たちにまつわる説話を基に映画化。ロシア版「遠野物語」や「アイヌ民話」のような、優しくて哀しい不思議な世界が広がる。

監督のアレクセイ・フェドルチェンコは、長編デビュー作『First on the Moon』(05)で、ヴェネチア映画祭にてオリゾンティ・ドキュメンタリー賞を受賞。その後、民俗学者であり、作家のデニス・オソーキンと組んで制作した『Silent Souls』(10)は、ヴェネチア映画祭コンペ部門の撮影賞と国際批評家連盟賞を受賞するなど、今、世界の映画人からの注目を集めている気鋭の映画作家。
本作でフェドルチェンコは、ロシアの少数民族で、独自の言語、文化、宗教を持つマリ人の女性たちに光を当てた。再びデニス・オソーキンとタッグを組み、マリの伝承や慣習なモチーフに女性たちの物語を作り上げた。そして、マリ・エル共和国に移り住み、1年をかけて撮影を敢行。四季の移り変わりによって様々に彩られる風景と、世俗的な近代性に染まることなく、独自のフォークロアの中に生きる女性たちの美しさを、まるで、印象派の巨匠ルノワールの絵画のように瑞々しく、鮮やかに描き出しつつ、どこにもない摩訶不思議な世界を作り上げた。

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